
アフリカ・中東地域での取り組み
アフリカや中東のNGOとの新たな、また既存のパートナーシップによって、従来ハビタットのプログラムが扱ってきた範囲が拡がり、パートナー家族をより全体的にサポートすることができるようになりました。その結果、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東は、史上最大の住宅建設を行った2004会計年度に引き続き、さらに4,500軒以上の建設を行った2005会計年度という画期的な一年を送りました。また、従来の住宅建設に加えて、ワールド・リリーフ(World Relief)とのシエラレオネにおけるファースト・シェルター・プロジェクトによって514軒の住宅を建てました。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東は、計画よりも300軒多い建築を行ったのです。
シンプルできちんとした、健康的な住宅は貧困のサイクルを壊す鍵となります。しかしアフリカにおいて、ホームオーナーの家族と建築作業を行い、能力を伸ばし、サポートすることには特別の課題があります。サハラ以南のアフリカには世界の人口の10%が暮らしますが、ここにはエイズとともに生きる世界の人々の60%が住んでいるのです。アフリカの9つの国では、寿命は40歳を割ります。
世界でこの大陸におけるほど、HIVエイズがこれほど多くの破滅し、打ち砕かれ、散乱させられた家族や、女性や子どもが家長となる家族を残した場所はありません。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東の主要なイニシアティブは、エイズによる影響を受けた家族や孤児たちを、直接支援するものです。ジョージ・ブッシュ大統領の「エイズ救済のための緊急計画」や、米国国際開発庁(USAID)からの資金提供により、ウガンダ、モザンビーク、ザンビアにおいて862軒の住宅が改修または新築されます。ウガンダでは、対象とする孤児や脆弱な子どもたち、1,775人のメンバーにシェルターが提供され、710人が住宅のメンテナンスや建設に関するトレーニングを受けます。南アフリカでは、孤児や脆弱な子どもたちを支援するよう、10のコミュニティを動員し能力を引き出します。また250人のHIVエイズによる影響を受けた家庭の親が、将来のための計画に関して支援を受けます。
画期的な融資プログラムの試験的な運用がマラウィにおいて成功に終わり、現在ではその他の国においても住宅改善ローンが提供されています。とくに農村部において 人気の高いこのプログラムは、既存の住宅に恒久的な新しい屋根を設置するための融資を、低収入家庭に対して提供します。融資の振り出し前に、住宅の検査が行われ、その構造が確かなものであるかが点検されます。融資は、セメントの床やドア、窓に関しても利用することができます。
住宅改善ローンのプログラムは主に農家を対象としており、季節的に行われます。融資の開始や返済金の回収は5月から11月の間、収穫期(最も収入の多い時期)に行われます。住宅改善ローンは、受益者が一度に住宅すべてを完成させるのではなく、徐々に住宅を改善するために、いくつかの融資を受けることができるという柔軟性をもっています。
多くの課題がありながらも、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東は、様々なパートナーとともに革新的なプログラムを開発することで、家族のニーズを満たすことに集中して取り組んでいます。
主要な成果
| ・ | ハビタットのグローバルなネットワークを利用したボランティア募集とスタッフ採用は、高度な専門知識とインスピレーションと責任をもたらしました。スタッフは多くの国のハビタットのプログラムから、またその他の組織から動員され、建築技術やプロジェクト管理、コミュニティとの関係において高度な専門知識を提供しました。短期のボランティアは現地の建築チームを補強し、長期のボランティア(建築家、エンジニアなど)は専門知識をもたらしました。ファースト・ビルダーズ・プログラム(First Builders program)は、世界の各地から技術を持つチームを派遣し、津波被災直後の生活がいまだ不便な状態だった最初の数ヶ月に、住宅建設を活性化させました。 |
| ・ | アンゴラでは、ハビタットはデベロップメント・ワークショップ(Development Workshop)とその零細企業機関であるキクシクレディト(KixiCredito)とパートナーシップを結びました。このプロジェクトは、アンゴラのフアンバ(Huamba)地域の都市スラムを対象として設計されました。住宅ローンはキクシクレディトのメンバーに対して提供され、キクイクレディトは住宅ローンを、彼らの零細企業活動と生計のための戦略と組み合わせます。住宅ローンによって、メンバーは徐々に住宅を改善していくことができました。試験運用段階は2005年末に完了し、結果50家族が住宅を改善することができました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・マラウィでは、以前、返済に関して問題があったプログラムにおいて、2005会計年度には返済率が60%から87%にまで増加しました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・マダガスカルは住宅建設を2倍以上に増やしました(2004会計年度には86だったものが2005会計年度に206)。この成果の多くは、新しい適正技術とコミュニティが持つ、建設への強いイニシアティブによるものでした。 |
ハイライト
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ガーナは4,000軒目の住宅建設を祝いました。住宅の落成式に参列した来賓には、ガーナ共和国のファースト・レディ、テレサ・コフオール(Theresa Kofuor)氏、アメリカ合衆国のガーナ大使、メアリー・カーリン・ヤティス(Mary Karline Yatis)氏、様々な省庁からの出席者、そしてハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東のアフリカ中西部地域局長がいました。この式はテレビやラジオ、印刷媒体を通じて報道されました。 |
| ・ | 4月、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・エジプトは新築・改修を合わせて6,000軒目の住宅と、24,000人の生活に影響を与えてきたこととを祝いました。この祝賀は改善された住宅を受け取った6,000家族のためだけでなく、異なる信仰を持つグループとのパートナーシップや協力の20年に及ぶ歴史のための成功の喜びでもありました。 |
| ・ | もう1つの住宅建設における画期的な出来事は、ケニアでの第3四半期初めの2,000軒目の住宅の献呈でした。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・マダガスカルは400軒目の住宅の完成を祝いました。建設サイトでは、2005年3月8日(世界女性の日)に行われたウーマン・ビルド(Women Build)のイベントから開始された建設作業を経て完成した、40軒の住宅が献呈されました。このイベントは、イギリスのマダガスカル大使の出席の下、広く報道されました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・アフリカ中東は、ガーナ、コンゴ民主共和国、カメルーンからのハビタット評議会メンバーに対してのトレーニングを行いました。以前、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルの取締役会の役員であったエドガー・ストーツ(Edgar Stoesz)氏が、彼の著作である『評議会メンバーの良識(Common Sense for Board Members)』に焦点を当てたトレーニングを指揮しました。また、この本を用いて地域局長が、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・コートジボワールの評議会メンバーに対してトレーニングを行いました。 |
| ・ | 西アフリカでは、パートナーシップにより受益者の家族数が増加しました。ボーイング・アフリカ(Coeing Africa)社の後援により、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ガーナとセネガルはそれぞれ、6軒と3軒の住宅を建設することができました。コートジボワールではカーギル(CARGYL)社とともに15軒、ライオンズ・クラブ国際財団(Lions Club International Foundation)とのパートナーシップによる45軒の住宅を建てました。また8軒の住宅がアメリカ大使館の後援を受けました。 |
| ・ | さらに、シエラレオネにおけるワールド・リリーフとのパートナーシップは、帰還した難民のための600軒の住宅の完成という、1つの段階の完了を目前にしています。7月、大規模な洪水がシエラレオネの多くの住宅を破壊しました。最も被害を受けたコミュニティの1つがこのパートナーシップの一部に含まれています。130家族(このコミュニティにおいて破壊された住宅の10%)が支援を受けます。このパートナーシップには、コート・バレス(Court Barres)コミュニティセンターの建設やHIVエイズの知識の普及が含まれています。 |
| ・ | また、この地域におけるケネス・カウンダ・ワーク・プロジェクト(Kenneth Kaunda Work Project)がハビタット・フォー・ヒューマニティ・南アフリカで成功裏に催され、計28軒の住宅を建設しました。うち、27軒は地元の企業の支援によるもので、地元のボランティアによって建てられました。その1週間で少なくとも2,500人の参加がありました。 |
| ・ | ナイジェリアでは、モバイル・ネットワーク・ファンデーション(Mobile Network Foundation)とのパートナーシップが、1年間で100軒分、50万USドルの寄付とともに開始しました。 |