
ヨーロッパと中央アジア地域での取り組み
2005会計年度はヨーロッパ中央アジアのハビタットにとって、地域内においても世界的にも大きな成功の1年でした。この地域は、津波復興事業のために850万USドルの資金を集め、さらに世界中における通常のプログラムのための資金を倍加させました。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ヨーロッパ中央アジアは270万USドルの資金を寄付として送ることで、地域外の1,310軒の住宅を後援しました。
加えて、地域内の建設プログラムでは、住宅建設が前年から81%の増加を見せました。ヨーロッパ中央アジアのハビタットが貢献している家族の数は、137(2003年度)から、168(2004年度)、304(2005年度)へと次第に増加しました。これはハビタットの活動を新たな国やアフィリエイトに広げることによってではなく、すでにある組織の、能力の向上を図ることによって可能となった業績でした。
2005年度を通じて、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ヨーロッパ中央アジアはこの地域独特の特徴を活用するための、新たな地域戦略を立てることに集中して取り組みました。こうした特徴は、高等教育や高い識字率、そして西ヨーロッパにおける、最も大きく洗練された、いくつかの住宅金融システムへのアクセスです。
このアプローチでは、成功への高い可能性を持ち、ハビタットのプログラムの規模拡大や持続可能性、インパクトのための革新的なモデルやパートナーシップを築くことのできる国々に集中して取り組みます。例えばマケドニアでは、オポーチュニティ・インターナショナル(Opportunity International)の地元の小規模融資機関とパートナーシップを結び、マイクロ・ファイナンスによる改修プロジェクトを通じて、低収入家計に届くプログラムを開始しました。スロヴァキアでは、ロマのコミュニティの生活状況を改善するため、地元の組織とのパートナーシップによるパイロット・プロジェクトを行いました。この戦略のシフトは、他のハビタット・フォー・ヒューマニティのプログラムにも影響を与えています。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ダブリンは、革新的なファイナンスの良い例です。アイルランドの非営利の住宅金融組合とパートナーシップを結ぶことにより、4年をかけて建設する最初の91軒の住宅のために、不動産金融で約1300万USドルを確保しました。
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ヨーロッパ中央アジアの目標は、2009年度までに、世界に届ける資金を500万USドル(1年間で)にまで増やし、かつヨーロッパ中央アジア地域での受益者家族を、1年間に1000にまで増やすことです。
主要な成果
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・マケドニアは、小規模融資機関であるモズノスティ(Moznosti)と、150万USドルのマイクロ・ファイナンスにおける5年間のパートナーシップを開始しました。初期資金は30万USドルです。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・マケドニアとモズノスティは、住宅の修理・改修のための小額、低利のローンを提供し、組織の活動が低収入層にまで届くのを助けます。 |
| ・ | ハビタットと、主にコミュニティ強化・開発プログラムを行っている、評判の良い大きな地元のNGOであるETP Slovakiaとの試験的なパートナーシップの一環として、スロヴァキアのスヴィニア(Svinia)では、約125のロマの住宅が改修・修理されました。住宅修理に加えて、きれいな水の提供によって、この地域の生活状況が全般的に改善されました。 |
| ・ | 受益者家族は2005会計年度には300を超え、2004年度から81%増加しました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ヨーロッパ中央アジアは、津波後の再建のために850万USドルを超える資金を集めました。 |
| ・ | この地域は今年度、去年度の271軒から増加した、世界の1,310軒の住宅を後援しました。 |
ハイライト
| ・ | キルギスタンとタジキスタンのハビタット・フォー・ヒューマニティが、ともに100軒目の住宅の献呈を祝いました。 |
| ・ | 地域事務所は、『ブタペストからビシュケク:貧困住宅の根源を位置づける(From Budapest to Bishkek: Mapping the Roots of Poverty Housing)』というタイトルで、この地域における貧困住宅の調査結果を出版しました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ルーマニアは、100万ユーロ(約120万USドル)相当の洪水救援プログラムとキャンペーンを開始しました。 |
| ・ | ワールプール/女性テニス協会(Whirlpool/Women’s Tennis Association)とのパートナーシップ―「エース・フォー・ホームズ(Aces for Homes)」、「プレーヤーズ・ペインティング(Player’s Painting)」や「ラブ・クックブック(Love Cookbook)」を含む―によって、この地域でのハビタット・フォー・ヒューマニティの活動に対し、より大きな資金を集め、活動への認識を広めることができました。「エース・フォー・ホームズ」は、1年のうちに行われるトーナメントで、女性のテニスプレーヤーがエースを打つ毎に、ワールプール/女性テニス協会が10ユーロを寄付するものです。10万ユーロの最低目標額を満たし、インドのチェンナイ(Chennai)地域の津波復興事業に使われることになりました。ワールプールの後援を受けた「プレーヤーズ・ペインティング」は、有名なテニスプレーヤーが描いた絵を、トーナメント時やオンラインで、競売にかけるというものです。購入が決定した時点で、全ての収益がハビタットに送られます。「ラブ・クックブック」はテニスプレーヤーによるレシピを集めた料理の本です。販売による収益の一部がハビタットに送られます。 |
| ・ | タジキスタンのハビタット・フォー・ヒューマニティ・クジャンド(Khujand)は、初めてのグローバル・ビレッジの2チームを受け入れました。2つのチームはともに4軒の新築住宅の建設作業を行い、1つ目のチームはアパートメントの改修作業にも加わりました。 |
| ・ | ラファージは、初めてのグローバル・ビレッジのチームをルーマニアのラダウティ(Radauti)に派遣しました。 |
| ・ | ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ダブリンは、4年間かけて建設する最初の91軒の住宅のために、不動産金融で約1300万USドルを確保しました。 |
受賞
| ・ | ハビタットのホームオーナーであるゲタ・ヘレディア(Geta Heredea)が、名高い、国際的な世界女性サミット基金から、栄誉を与えられました。彼女は、2005年10月15日の国連世界農村女性デーに授与された「農村生活での女性の創造性に対する賞」の受賞者です。ヘレディアはハビタット・フォー・ヒューマニティ・ルーマニアと協力し、彼女自身の家族の生活を改善するだけでなく、彼女の村であるミジーズ(Mizies)の他の住民のために働きました。 |