
「月曜日は黄色、火曜日はピンク、金曜日は水色の服を着る」といえばタイの常識。国王をたたえる行動で国民の多くが実践しているため、特に月曜日は街中が黄色に染まります。これ以外にも、いたるところに国王ラマ9世の写真が飾られていたり、ほとんどのタクシーやトゥクトゥクには王室のシンボルマークのステッカーが貼られていたりします。
オフィスの月曜日はDevotion(ディボーション)と呼ばれるお祈りの時間から始まるのが定例。キリスト教の教えに基づいて活動するハビタットオフィスの多くは、建築活動や一日の仕事を始める前にこのディボーションを行います。ここではスタッフやボランティアが集まり、各国オフィスのニュースを共有したり紛争や天災地域にいる人々のために祈りをささげたりします。聖書だけでなく新聞の切り抜きや小説などの一部を読み上げてそれに対する意見交換も行います。取り上げられるテーマは必ずしもキリスト教の教えに偏ったものではなく、普段は直接触れ合って仕事をすることのないスタッフ同士のアイスブレーカーのような役割も果たしています。
中川みみ
ハビタットアジア太平洋オフィス
広報部インターン
バンコクのアジア太平洋オフィスにきて、早くも1ヶ月が過ぎようとしています。タイ語は一向に上達しませんが、こちらでの生活にも慣れオフィスにも溶け込んできました。
国際都市バンコクにはたくさんの外資系企業が入っていて、ハビタットオフィスのあるオフィス街、シーロム地区では特に多くの外国人を見かけます。しかし、タイには外資系企業のモノポリーを防ぎ、自国文化保護のためのいくつものルールがあります。
外資系企業には登記できる外国人スタッフの数に制限があります。ハビタットもいわゆる外資系のひとつで、そのため、スタッフの一部がサテライトオフィスとしてシンガポールで働いています。これにより外資系企業のモノポリーを防ぎ、タイ人スタッフの雇用を確保する役目も担っています。
また、外国語表記の電車内広告や看板の端には必ずといっていいほど小さな字でタイ語が併記されています。京都や鎌倉などで建物の高さや外壁の色に制限があるのと同じように、タイでは「公共の空を占拠する」ことを理由に国が看板に税金をかけています。そして外国語表記のみの看板には割高の税金をかけて、文化保護の一環としています。

どの国にもその文化や価値観があり、ビジネスであれ国際協力であれ、それら地元の「やり方」にあわせて初めて受け入れられるものだと思います。そのために各国のハビタットはその国のスタッフと協力して活動します。
日本でもハビタットは海外のNGO。別の国のハビタットが成功させたプログラムを、そのまま日本語に翻訳したからといってうまく行くとは限りません。かといって、国際NGOならではのネットワークやアイディアを活用しなければ変化は生まれません。スタッフだけでなく、理事、ボランティア、学生サポーターなど多くの人々それぞれがハビタット・ジャパンの一部であることを実感できれば、日本ならではのハビタットが形成できるはずだと考えます。
中川みみ
ハビタットアジア太平洋オフィス
広報部インターン